SF・ファンタジー小説執筆修業中、門田充宏の公式サイトです。
こちらのページでは最近の活動をお知らせしています。新刊を含む作品情報については
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なお、日常のあれこれは主に
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「チビ先生の煙草」

『風牙』(『記憶翻訳者 いつか光になる』『記憶翻訳者 みなもとに還る』として文庫化)及び『追憶の杜』(いずれも東京創元社)で描かれた〈記憶翻訳者〉シリーズのスピンオフ短編を、ブラウザで読める電子書籍として期間限定公開しました。

記憶翻訳技術を確立し、九龍(くーろん)を立ち上げた不二(ふじ)。それまで障碍としてしか考えられていなかった過剰共感能力者らに自分の力を奮って生きる場所を与え、周囲の多くのひとびとに強い影響を与えた彼は、そもそもなぜそんなサービスを作ろうと考えたのか。中学生になったばかりの不二と出会った教師、千曳(ちびき)が過去を回想する——

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「ファースト・エクスペリエンス・エクスペリメント」

『風牙』(『記憶翻訳者 いつか光になる』『記憶翻訳者 みなもとに還る』として文庫化)及び『追憶の杜』(いずれも東京創元社)で描かれた〈記憶翻訳者〉シリーズのスピンオフ短編を、ブラウザで読める電子書籍として期間限定公開しました。

過剰共感能力者——相手に対して自分自身の考えすら上書きしてしまうほど強い共感を行ってしまうひとびと。能力とは呼ばれても実質的に障碍と見做されているその力に翻弄されてきたひとりの女性は、その力を本当に能力として活用しようとする男性と出会う。この出会いこそが、後に記憶翻訳として確立されることになる技術が生まれるきっかけだった……

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「情動の棺」

2022/5/24 発売
日本SF作家クラブ編『2084年のSF』に、短編「情動の棺」を掲載いただきました。『ポストコロナのSF』に続く、日本SF作家クラブがお送りする書き下ろしアンソロジーの第二弾です。

物静かなバーで、久しぶりに再開した養女の目の前で自分の喉頚を書き切って自死した医師。だが養女の周りの客も、極めて冷静に悲惨な事件に対応した。この世界では誰もが個人の情動を制御する、イーコンと呼ばれるシステムを利用しているからだ。だがそれならなぜ、医師は歓談の途中で突然自らの命を終えたのか。その理由を探る有害事象調査官に、養女が語ることとは——。

『蒼衣の末姫』

蒼衣の末姫(書影)
2021/9/24発売 384ページ/880円(税別)
文庫書き下ろしのハイファンタジー長編。地を這い空を飛び、甲殻で身を固め無数の脚で爪でひとを屠る巨大な怪物、冥凮(みょうふ)が跋扈する世界で繰り広げられる、囮の姫と見棄てられた少年の冒険活劇です。
装画は第51回星雲賞アート部門を受賞された、シライシユウコさんに描いていただきました。作中に登場するモチーフを巧みに取り入れてくださっているほか、何となくもやっと考えていただけのイメージが悉く具現化されていて、私はしばらくの間、ラフ画を前に涙目になっていたのですよ……。装幀は東京創元社装幀室さま。ミステリーズ! のレイコの部屋を読んでから一度お願いしたかったので遂に念願が叶いました。

初稿を書いたのが1996年でしたので、上梓まで実に25年、四半世紀かかった作品となりました。我ながらしつこい。
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