単著及び参加したアンソロジーなど、書籍として刊行されたものの一覧です。発表日の新しいものから降順で並んでいます。

「戦略的にコンテストに参加しよう さなコンスタディーズ2021-2023」

「戦略的にコンテストに参加しよう さなコンスタディーズ2021-2023
(『SF作家はこう考える 創作世界の最前線をたずねて』収載)
Kaguya Books/社会評論社
2024/4/27発売

日本SF作家クラブの60周年記念事業の一環として出版される『SF作家はこう考える 創作世界の最前線をたずねて』に、「日本SF作家クラブの小さな小説コンテスト」、通称さなコンの2021年から2023年までの運営と審査で得られた知見をまとめて寄稿しました。
日本SF作家クラブのpixivFANBOXで発表した原稿を元に、さなコン以外のコンテストへの応募も念頭に全面改訂しています。

『ウィンズテイル・テイルズ 時不知の魔女と刻印の子』

『ウィンズテイル・テイルズ 時不知の魔女と刻印の子』
集英社文庫

2024/4/19発売
解説:大森望
装画:syo5
装幀:須田杏菜
968円(税込)

文庫書き下ろしのサイエンス・ファンタジー。近未来、突然始まった徘徊者と呼ばれる謎の黒いゴーレムの侵略によって、文化・文明の大部分を喪失した世界。徘徊者の侵略を留めるため、老人や身よりの無い人間ばかり集めて作られた防衛拠点都市・ウィンズテイルで唯一の十代の少年を主人公とした冒険活劇です。

〝犬SFのひと〟を自称しながら犬の出る作品を書いていない! という反省から犬が! 活躍! します!!
その他身体は12歳のままの125歳の義母、頼りになるおじさんおばさん、謎の怪物に本編には出てこないインフラの設定など、好きなものを詰め込んで自由に書かせていただきました。

大森望さんに解説を、装画はsyo5さん、装幀は須田杏菜さんにそれぞれご担当いただいています。

『La Princesa Esmeralda』

『La Princesa Esmeralda』
Minotauro
2024/3/27発売
翻訳:Gabriel Álvarez Martínez
18.95€
(『蒼衣の末姫』スペイン語版)

まさか自分の作品が翻訳(それもスペイン語に)されるとは。
日本語版にはなかった地図や、冥凮・仔凮といった作中に登場する異形の生物たちのイラストレーションが掲載されています(の、はずです)。

「情動の棺」

「情動の棺」
『2084年のSF』収載)
ハヤカワ文庫JA
2022/05/24発売
1,320円(税込)

日本SF作家クラブ編『2084年のSF』に、短編「情動の棺」を掲載いただきました。『ポストコロナのSF』に続く、日本SF作家クラブがお送りする書き下ろしアンソロジーの第二弾です。

物静かなバーで、久しぶりに再開した養女の目の前で自分の喉頚を書き切って自死した医師。だが養女の周りの客も、極めて冷静に悲惨な事件に対応した。この世界では誰もが個人の情動を制御する、イーコンと呼ばれるシステムを利用しているからだ。だがそれならなぜ、医師は歓談の途中で突然自らの命を終えたのか。その理由を探る有害事象調査官に、養女が語ることとは——。

『蒼衣の末姫』

蒼衣の末姫(書影)

『蒼衣の末姫』
創元推理文庫

2021/9/24発売
装画:シライシユウコ
装幀:東京創元社装幀室
968円(税込)

文庫書き下ろしのハイファンタジー長編。地を這い空を飛び、甲殻で身を固め無数の脚で爪でひとを屠る巨大な怪物、冥凮(みょうふ)が跋扈する世界で繰り広げられる、囮の姫と見棄てられた少年の冒険活劇です。

装画は第51回星雲賞アート部門を受賞された、シライシユウコさんに描いていただきました。作中に登場するモチーフを巧みに取り入れてくださっているほか、何となくもやっと考えていただけのイメージが悉く具現化されていて、私はしばらくの間、ラフ画を前に涙目になっていたのですよ……。装幀は東京創元社装幀室さま。ミステリーズ! のレイコの部屋を読んでから一度お願いしたかったので遂に念願が叶いました。

『蒼衣の末姫』特設ページのお知らせ

物語が展開する地域の地図や、作中に(大量に)登場する読みの難しい造語の説明と、登場人物紹介をまとめた特設ページを開設しました。表に出なかった設定もちょろっと書いたりしておりますので、ご興味がありましたらどうぞ。

『記憶翻訳者 みなもとに還る』

記憶翻訳者 みなもとに還る(書影)

『記憶翻訳者 みなもとに還る』
創元SF文庫

2021/2/12発売
装画:日田慶治
装幀:楠目智宏(arcoinc)
990円(税込)

デビュー作である創元日本SF叢書『風牙』の後半二話(「みなもとに還る」「虚ろの座」)に、書き下ろし短編「流水に刻む」と同じく書き下ろしの挿話「秋晴れの日に」を追加した、オリジナル編集の文庫版の、いわば下巻です。

装画は『記憶翻訳者 いつか光になる』と同じく、
日田慶治さん、装幀はarcoinc楠目智宏さんです。収録作「みなもとに還る」を思わせる不安定な尖塔とどこまでも続く〝結びの緒〟——それらを前にぽつねんと立つ珊瑚の姿。最高です。
香月祥宏さんにいただいた詳細は解説は、現在Webミステリーズ! でお読みいただくことができます
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